「法律相談受付状況」の巻

2月,如月。如月と聞いて,世間のお若い方々は色々と思い浮かべることもあるかと思いますが,当方が思いつくのは,最近めくっていた電子書籍で見かけたはいからさんでしょうか。寄る年波を感じるネタです。

それにしても,今年も既に1月が終わり,過ぎゆく月日の早さを痛感します。このコラムも事務所開所当初はほぼ毎月1本の割合で更新していたのですが,年々更新頻度が遅くなる一方です。これまでのコラムのバックナンバーを見ていただければ一目瞭然なのですが,仕事の方に時間を取られる一方となっています。昨年の12月,資料の山の前で「もーい~くつ寝―るーとー♪寝ーしょーおーがーつ~♪」というささやかな夢をがなりつつキーボードを打ち続けていたのですが,結局年末年始にまともに休めたのは元日くらいといった有様でした。
 昨年末からこれまでのスケジュールを見返してみると,やたらと佐世保市外への出張と尋問期日(民事裁判において,当事者や証人が裁判所へ出廷して証言をする日です。事前の準備にかなりの手間がかかり,当日も長時間かかるのが通常です。),最終準備書面(民事裁判において,判決の直前の期日に提出するそれまでの裁判の総まとめの書面であり作成に多大な作業を要します。)提出締切り等が,ズラリと並んでいます。そのような中で,ヘビーなヤミ金対策依頼やら,●×▲から泣きつかれての条件のやたら悪い仕事やら(あまり詳しく話すと誰かがやって来るかもしれませんので…)が次々と臨時で入ったのでさもあらんという状況です。ま,何といっても健康が一番ですので,今年も大過なく過ごし,昨年よりも多めのコラム更新を達成したいと思います。

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さて,今年1回目のコラムということもあるので,久々に具体的な事件から離れてみます。
 

依頼人に代わって裁判や調停を遂行するため裁判所へ行くことも弁護士の仕事なのですが,事件の山を抱えていると,1日の内に3件程の事件の裁判等の予定が入り,午前一杯とか午後一杯同じ裁判所内に張り付くことがあります。空き時間に,新調したウルトラブックを前にいかにも「出来る男」を装いながら仕事をしたりするのですが,やってる場所が誰もいない弁護士控室なので,カッコよく見せようとする仮装が全く無駄な努力であると悟るころには,程よく仕事にくたびれてきます。そのような時は,毎日の厳しい公務に精勤されている裁判所の書記官さんを捕まえて,「何か面白い話でも転がってませんか。」だの「スカッとするような話でもないですか。」等と聞いたりして迷惑がられたり,自販機前で栄養ドリンクを飲んでくだを巻いていたりして暇をつぶします(「暇」?仕事をしていたんじゃなかったっけ?という声もあるかもしれませんが。)。

 

さて,真面目に働いている書記官さんの姿に罪悪感を感じて,また弁護士控室へ戻ったり,すぐさまうろつきを再開したりしていると,そこはそれ,他の事件の関係者の方ともすれ違います。他の事件の当事者本人(通常は,弁護士等の法曹関係者ではなく一般人の方になります。)の方からすれば,重鎮弁護士先生の重厚さや若手弁護士先生の元気ハツラツとは無縁の当方が,裁判所の廊下を適当にウロウロしているのを見たとしても,弁護士だとはまず思わないようです。そういう事情からか,「●×▲」への愚痴をぼやきつつ栄養ドリンクをすすっている当方の前のソファに腰掛けている一般人の方が,当方に気づかずに弁護士についての批評をしていることが時々あります。よく聞くことは,弁護士は「話を聞いてくれない。」,「説教された。」,「結局どうすればよいのか全く分からないで相談料を取られた。」,「事件を依頼してからなかなか会えない。」等ということです。偶々耳に入ったこととはいえ,謙虚に聞くべきことも少なくなく,まさに天の声が聞こえたものとさせてもらっています。それにしても,こういう時,一般人の方々は,弁護士の人となりや能力等を非常に注視されているものだと驚きます。

 

つい先日のこと,今度は,依頼人との合流のため裁判所内の一般待合室でボーッと時間を過ごしていたところ,別件の当事者複数が弁護士の月旦をされていました。総じてシニカルだったので,内心苦笑していたのですが,ご婦人の方が,「相談開始から30分で打ち切りになった。やはり無料相談のせいなのか。」という話がありました。そして,そのご婦人,「無料だとか懇切丁寧だとかやたら良い話ばっかなんだけれども,実際相談に行ってみたら……」とテンションが上がり,最後にトイメンに座っている当方に向かって「ねぇ,おたくも何か頼んでいるんでしょう?おたくもそう思わない?」と話しかけて下さいました。その場は,「いやはや,まぁ…そうですね…。」等と答えましたが…。WORK002

  一般の方々と弁護士のアクセスの大部分は,法律相談だと思います。それゆえ,実際の法律相談にあたり,法律相談の予約の求めに対する対応,相談相手となる弁護士の人となりや才幹はどうなのか,相談料はどのように徴収されるのか,ということは非常に気になるところでしょう。
実のところ,これらの事情は,法律事務所や弁護士ごとに千差万別と言わざるを得ません。チラシやテレビCM等で大規模に相談予約を広告しているところもありますし,功成り名を遂げた大先生であるため顧問先とその紹介のみ等というところもあります。人となりや才幹の多様性については言うまでもありません。相談料についても,広く事件を募る等の理由により無料を謳っているところもあれば,時間を長めにとってじっくりと事情聴取や分析を行うために有料を原則としているところもあることでしょう。最近では,当事務所のようにホームページを作成している事務所も多いので,ある程度の情報は事前に入手することも可能です。それゆえ,ホームページ等ネット上の情報を閲覧することも有効と思われます。もっとも,このネット上の情報については問題もあるのですが,それはまた後日…。 ちなみに当事務所では,有料相談と無料相談はほぼ半々というところです。無料相談の内訳ですが,
概ね

 ①多重債務の初回相談原則無料
 ②多重債務以外であっても日本司法支援センターの要件(月あたりの収入と預貯金が一定限度以下であること)

を充足することで同一事件につき3回まで利用できる相談援助制度利用による無料となっています。①及び②とも,要はお金に困っておられる方について,法律相談を無料で行うということです。 そして,有料相談と無料相談で,相談の方式や内容が異なるということは全くありません。実際,法律相談の席では,こちらの都合で30分を超過してしまう場合がありますが,そのような場合に,相談を途中で打ち切ったり,追加料金を要求するということは全くしていません。それゆえ,結局,当事務所では,「お金に困っている方の相談は無料,お金に余力がある方の相談は有料。」という運用となっています。 なお,土日または祝日の相談のご要望もあるので,こちらについても対応しています。当事務所開所当時はあまり休日の需要は少なかったのですが,最近は珍しくなくなりました。 それから,別項で紹介していますが,西海市社会福祉協議会での無料法律相談会にも時折出席しています。西海市ご在住の方には,ご遠慮なくお申し込み下さい。 今回,当事務所の法律相談受付状況等をお話ししましたが,参考にしていただければ幸甚です。 本コラム作成時ですが,当方はようやくしつこい風邪が治りました。本当に健康がありがたいと思います。皆様もどうぞ流感等お気を付け下さいませ。